AI時代のエヌビディア、競争激化でも株価上昇ーマイクロソフトの独自チップ投入の中で
人工知能(AI)の急速な普及に伴い、GPU製造企業のエヌビディアは業界で中心的な存在となってきました。しかし2026年に入り、業界の地図が塗り替わりろうとしています。マイクロソフトをはじめとする大手テック企業が、自社専用のAIチップ開発に本格的に乗り出しているからです。
マイクロソフトが投入した「Maia 300」チップは、同社が独自に開発したAI用プロセッサです。これまでデータセンターではエヌビディアのGPUが事実上の業界標準となってきましたが、こうした大型顧客が独自チップへのシフトを進めることで、エヌビディアの市場支配力にひとつの転機がもたらされようとしています。
にもかかわらず、エヌビディア株は上昇を続けています。専門家の間でも評価は分かれており、なおもエヌビディアを最高のAI関連株と考える投資家がいる一方で、競争相手が台頭しつつある今、より有望な選択肢が存在するとの見方も出ています。技術分析の面では、中立的なシグナルが多く、オプション市場のボラティリティも落ち着いている状況です。
投資銀行UBSは、エヌビディア株の目標株価を300ドルに設定しており、今後の上値の目安となっています。AI産業の成長はまだ始まったばかりであり、エヌビディアが競争激化の中でも実績を残す可能性は十分にあります。同時に、マイクロソフトやアマゾン、グーグルなど他の大手企業が独自チップで市場シェアを奪う動きも加速するでしょう。競争が本格化する中で、エヌビディアの投資判断は市場参加者にとって今後の重要なテーマになっていくと考えられます。