ビデオゲーム業界を揺るがすサイバー犯罪の事件が、フランスを舞台に展開している。人気ゲーム「グランド・セフト・オート6(GTA 6)」の大規模な流出データを巡り、ハッカー集団に属するとみられるユーザー「CyberLeek」が相次ぎ脅迫行為を行っているのだ。 CyberLeekはこの夏、Rockstar Gamesの内部システムへの不正アクセスに成功し、開発中のゲームプレイ映像を含む大量のデータを入手。その後、24分間に及ぶゲームプレイの新映像を公開し、ゲーム業界に大きなショックを与えた。未発売のゲームからの映像流出は異例であり、Rockstarはこの事件に大きく揺さぶられることになった。 その後も事態は続く。CyberLeekは現在、新たな脅迫を掲げている。パブリッシャーのTake-Twoに対し、GTA 6を物理版(パッケージ版)でも販売しなければ、ゲーム全体の完全版を公開すると威嚇しているのだ。デジタル版のみの販売を計画していると見られるTake-Twoにとって、この要求は経営上の判断を迫られるプレッシャーとなっている。 このような違法な流出と脅迫は、ゲーム業界全体にも波紋を広げている。開発途上のゲーム映像の流出は、ゲーム体験そのものをスポイルするだけでなく、企業秘密や知的財産の盗難としても深刻だ。Rockstarはこれまでの開発プロセスを大きく変更せざるを得ない状況に置かれている。